リトアニアの南の方へ、湖のほとりに暮らすスタシスの親戚一家を訪ねました。プライベートビーチならぬプライベートレイク。湖は国有だそうですが、湖を囲んで建つ家々はそれぞれ専用の桟橋を作って自由に行き来しています。

隣近所と柵があるわけでもなく木々の向こうがお隣さんという緩やかな様子。近所の家に遊びに来ている若者たちも敷地内を自由に行き来して泳ぎにきていました。

スタシスの再従姉妹のダイバさんに夏休み中かと訪ねたところ「休暇は秋に取るつもりよ。夏は仕事後も毎日がホリデーみたいなものだしね。」とのこと。夏至が明けても日が長い今の季節。就業後も湖でひと泳ぎしたりと半日は楽しめます。秋に休暇を取って何処か暖かいところへ出掛けるのは賢いアイディアです。

お休みといってもダイバさんは育てている野菜や花壇の世話に動きどうし。スタシスのお喋りに相槌を打ちながら、あやこれやと美味しい料理を作ってくれました。

それにしてもリトアニアの人はお喋り大好き。日が暮れても日々の何気ない話題から昨今の世界情勢まで、お喋りの時間が夜更けまで続きました。

朝に夕に刻一刻と変容する湖の周りを飛び交う燕や蜻蛉、遠くを悠々と飛ぶ鶴の姿も。眺めているだけで心が洗われるような風景でした。