リトアニアへ来る直前の7月中旬に、NATOの首脳会談が首都ヴィリニュスで開催されました。ウクライナの戦争を意識していることは言うまでもありませんが、独立後も諜報活動が盛んに違いないリトアニアを選んだことに個人的には懐疑心がありました。
戦況が長期化していく中で、今もリトアニアの様子を心配して頂くこともあるので、半月ほど生活した中で感じたことを書いておこう思います。多少偏った見解かもしれませんが、一意見として見て頂けましたら。
日本でも世界でも、もはやウクライナの戦争の存在が日常化してきてしまっているように、リトアニアでも同様で街中で見かけるウクライナの国旗も色褪せつつあります。
これは昨夏も感じましたが、直ぐ近くの国で戦争が起こっているとは思えないほど、街の外食産業が盛り上がりを見せており、昨年にも増して新しいビルの建設が増えていました。違和感がより色濃くなっていくばかりですが、そんな事に疑問を持つ人など皆無な様子です。
西側は支援を続けていますが、決定打を打たないのは、何かと天秤にかけて、戦争を続ける方を選んでいるから。私達は学校の現代社会の授業で、冷戦はソビエトの崩壊と共に終わったように教えられましたが、終わってなどいなかったのが現実です。
国営だったものが民営化されていく過程で、旧ソビエト側を排除したように見せながら実情はそうではなかった。20年の時を経て、経済力を蓄えて世界中をコントロールしようと工作を続けているのです。また、西側文化が輸入されていく中でも、代理店という形で国内市場を牛耳っている可能性が高くあります。
時に愛国心を煽るような手段を取るので、ロシア側が他国内でウクライナを支援しているように見せかけていることも否めません。そうなるともう何を信じてよいか、分からなくなってきます。
本当に信じられるものを見極めていくことの難しさを痛感します。リトアニアの文化を伝えていく中で、惑わされないように真実を見抜けるようにいなくてはいけないと改めて強く思いました。
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