各地で祝われる夏至祭。郊外まで足を伸ばして見学してきました。カトリックに改宗以降は聖ヨハネの祝日にかけて夏至祭を祝うようになりました。リトアニアの夏至祭のルーツはリトアニア独自の神話や風習に起因します。

見学させてもらうのは今回で3回目。毎回発見があり自然の力と人の営みの深い関係を感じずにいられません。リトアニアに限らずですが、昔の人は自然と人間自身そのものと高度なレベルで交信しているように思います。それはとても神聖な行為に見えて現代人を魅了します。

リトアニアの森の中にいると、いつも電気のなかった時代を思います。人々が自然現象をどう受け止めていたのか。そしてそれを理解するために生み出した想像力の広がりに感動を覚えます。

リトアニアにおいては盛大に祝う夏至祭ですが、本来の儀式の目的がなくなった現代において、どちらかというと伝統継承のためのイベントとしてどのように次世代受け継がれていくのかと、そんなことも今回は思いました。